おすすめ車のヘッドライトはHID?LED?種類別に交換する費用と時期を解説

当サイトはPRを含みます。

車のヘッドライトを交換する際、どのタイプの製品を選ぶべきか悩む方もいるのではないでしょうか。

おすすめの会社はこちら


従来ヘッドライトといえばハロゲンランプが主流でしたが、1990年代にHIDランプが登場し、近年ではLEDランプの需要が高まっています。ヘッドライトは、それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解することで、自分に合ったタイプを選択することができます。

そこでこの記事では、各ヘッドライトの特徴・交換時期・交換費用の比較、目的別の適切な選択についてご紹介します。運転の快適性や安全性を向上させ、安心のカーライフを送りましょう。

1. ヘッドライトの交換だけで視界と印象がガラッと変わる!

■POINT

・明るさを重視するならHIDランプ、使い勝手を重視するならLEDランプを選択しよう

・ハロゲンランプは急に切れることがあり、反則金や違反点数のリスクが高い

・光軸の調整を正しく行わなければ車検に通らないため、ヘッドライトの交換はプロの整備士に依頼しよう

ヘッドライトの交換だけで視界と印象がガラッと変わる!

運転に自信がある方でも、視界が悪いと安全な走行は困難でしょう。特に夜間は昼間に比べて視力が低下するため、明るいヘッドライトを選ぶのがおすすめです。また、ヘッドライトを交換することで車の印象が変わり、ファッションとしての効果も期待できます。

夜になると視力が低下する?

昼間よりも夜間の運転のほうがしにくいと感じることはないでしょうか。実は、夜になると視力は低下します。なぜなら、周囲が暗い夜間は、光を取り込むために瞳孔が大きく開くからです。

私たちの目は周囲の明るさによって瞳孔の開き具合を調整し、光を取り込む量を調節しています。瞳の周辺にある虹彩(こうさい)という部分から取り込んだ光は乱反射しやすいといわれており、瞳孔が大きく開くことで乱反射もしやすくなるのです。そのため、夜間の運転は気を付けなければいけません。

ヘッドライトの交換で夜間視力をサポート

夜の走行は視覚機能が低下し、交通事故のリスクも高まるため、できるだけ視界を良好に保つ必要があります。普段から夜間や雨天時の運転に不安を感じているようであれば、まずはヘッドライトの交換を検討しましょう。

明るいヘッドライトに交換することで遠くまではっきりと視認しやすくなり、快適に走行できます。さらに危険も察知しやすくなるため、事故防止という意味でもヘッドライトの交換は有効です。

ヘッドライトの交換で車の印象も変わる

ヘッドライトの交換は運転のサポートという意味で重要ですが、交換すると車の印象も変わるため、ファッションとしての効果も期待できます。

ヘッドライトの種類によって明るさや色味はさまざまです。レトロな雰囲気をかもし出すなら暖色系のヘッドライト、シャープな印象を強調するなら青みがかったヘッドライトと、自分の好みに合わせて選択ができます。色味が邪魔になるならクリアな白色に交換するのも良いでしょう。

【種類別】 ヘッドライトの特徴と交換費用の目安

ヘッドライトの主な選択肢はハロゲン・HID・LEDの3種類で、近年ではレーザーヘッドランプの搭載車も誕生しています。ハロゲンランプは暖色系、HIDランプは青みがかかった色味となっていますが、違いは色味だけではありません。各ヘッドライトの特徴や交換費用などを比較して見ていきましょう。

・交換する場所ごとの費用の目安

交換する場所工賃の目安
ディーラー4,000円~
整備工場2,000~3,000円程度
カー用品店1,500円前後
ガソリンスタンド2,500~3,000円程度

ハロゲン

ハロゲンランプは1960年代から使われている最も一般的なタイプで、電球内にヨウ素やフッ素などを封入し、フィラメントを用いて発光します。

家庭用の電球に近い古典的な仕様であるため、発熱量や消費電力が多く、寿命は長くても1,000時間(約3年間)程度です。構造が単純であるため交換は容易で、工賃も比較的安く済みます。

発熱量の多さは故障のしやすさにつながりますが、雪の降る地域ではヘッドライトにかかった雪を溶かしやすいのはメリットといえます。

寿命価格の目安
1,000時間(約3年間)1,000~2,000円程度

HID

HIDランプ(High-Intensity Discharge Lamp)は1990年代から使われているタイプで、キセノンガスなどを封入した電球内でアーク放電を起こして発光します。ディスチャージヘッドランプやキセノンヘッドランプなど、メーカーによって呼び方はさまざまです。

発熱量や消費電力はハロゲンランプより少なく、寿命は2,000時間(約5年間)程度と長い上、非常に明るい光を得られることが特徴です。ただし、点灯してから色味が安定するまでには数秒~数十秒かかります。また、構造がかなり複雑であるため、ハロゲンランプに比べると工賃は高くなります。

寿命価格の目安
2,000時間(約5年間)2,000~1万円程度

LED

LEDランプは2007年頃から使われているタイプで、基板に組み込んだ素子が発光します。発熱量や消費電力はHIDランプより少なく、寿命は1万時間(約15年間)にも及ぶため経済的です。

HIDランプとは異なり、点灯して瞬時に最大の光量が得られる上、封入するガス・金属に依存する色味のばらつきもありません。本体価格はやや高額ですが、構造はシンプルであるため工賃は安く済みます。

おすすめの会社はこちら

寿命価格の目安
1万時間(約15年間)3,000~1万円程度

レーザーヘッドランプ

近年ではレーザーを用いた「レーザーヘッドランプ」の活用も進んでおり、著名な採用例として、欧州市場や北米市場におけるBMWが挙げられます。

SLD Laser社によるレーザーヘッドランプは、特殊なフィルターを通過したレーザー光によって、LEDの数百倍も明るく、目にもやさしい光を発します。また、レーザー光をデータ通信に利用することで、安全機能を補完することも可能です。米国仕様のBMW M5では、オプション価格1,500ドルほどで搭載できます。

ヘッドライトを交換するサインはある?

ハロゲン・HID・LEDは寿命に大きな差があります。最も短寿命なハロゲンランプは、いつのまにか切れているというケースがあることに注意しましょう。HIDランプやLEDランプは、光の変化で交換時期が近いことに気付けます。交換時期の目安を知り、適切なタイミングで交換しましょう。

ハロゲンはいきなり切れる!?

ハロゲンランプは電球内部のフィラメントに通電させて発光するため、この細い金属線が切れてしまうと発光できません。フィラメントは熱や振動で劣化していきますが、いつ切れるかという判断は難しく、「いきなり切れた」というケースが一般的です。

厳密には光量が少なくなるなど劣化のサインはありますが、ランプに付着した汚れなども光量低減の原因となりうるため、判断は容易ではありません。外観から判断しやすい劣化のサインはランプの黒ずみです。黒ずみがあるか、また、使用開始から3年程度経過していれば交換時期と考えましょう。

HIDは発色の変化が目安

HIDランプにはキセノンガス・水銀・ヨウ化金属などが封入されており、物質の混合比で色味を調整しています。使用を続けると少しずつガスが抜けていき発色が変わるため、明らかな発色の変化があれば交換時期と考えましょう。

また、HIDランプはフィラメントではなく電極間の放電で点灯する仕様です。ハロゲンランプのような断線の恐れはありませんが、バラストの劣化により安定して放電を行えなくなることがあります。チラつきや点滅が起こった場合も交換時期の目安となります。

LEDはチラつきが気になり始めたら

LEDランプはハロゲンランプやHIDランプと異なり、基板上に並んだ素子が発光する仕様です。LEDランプはIC制御による精密機器であるため、振動や熱によって損傷し、一部の素子が発光できなくなったりチラつきが起こったりする場合もあります。発光に違和感があれば交換時期と考えましょう。

なお、基板自体も発熱しますが、日光による蓄熱もダメージの原因です。LEDランプは長寿命ですが、熱に弱いという点には注意しましょう。

要注意!ヘッドライトが切れたまま走ると交通違反!

ハロゲンランプは急に切れることがある上、そのまま公道の走行を続けると反則金や違反点数が課せられます。ヘッドライトは夜間に点灯する義務があり、ハイビームとロービームの使い分けも法律で定められていることを理解しましょう。

反則金と違反点数

ヘッドライトが切れている状態で公道を走行した場合は「整備不良」に該当し、警察官に指摘されると反則金と違反点数が課せられます。整備不良とは車検が通らない状態、つまり公道を走ってはいけない状態です。普通車の場合、各種ライトの整備不良は反則金が7,000円、違反点数は1点が課せられます。

(参考:『道路運送車両法 第四十七条』)

ヘッドライトに関するその他の違反

ヘッドライトに関する違反は、整備不良の他に「無灯火」と「減光等義務違反」があります。無灯火は、各種ライトの灯火義務がある夜間に、点灯せずに走行した場合の違反です。これに該当する場合、普通車では6,000円の反則金、1点の違反点数が課せられます。

夜間走行ではハイビームの使用が基本で、対向車や前走車の接近時にはロービームに切り替えるのがドライバーの義務です。ここでハイビームのまま走行すれば減光等義務違反となり、普通車では6,000円の反則金、1点の違反点数が課せられます。

法律で定められているヘッドライトの点灯時間は?

ヘッドライトを点灯する義務があるのは夜間です。道路交通法において、夜間は日没から日の出までと定められており、日によって正確な時間は異なります。

また、日没前は視界が悪くなり、交通事故の発生が多い時間帯です。法律でこの時間帯の灯火義務を定めているわけではありませんが、国家公安委員会による「交通の方法に関する教則」では、日没前からの点灯を推奨しています。ヘッドライトは命を守るための重要な機能であるため、早めの点灯を心がけましょう。

(参考:『道路運送車両法 第五十二条』)

これから交換するならおすすめは「HID」「LED」

ヘッドライトの交換先として有力なのは、HIDランプとLEDランプです。いずれも大きなメリットがあり、どちらを選ぶかは目的によります。一般的な製品で比較するなら、明るさ重視であればHIDランプ、使い勝手を重視すればLEDランプと考えましょう。

明るさ重視ならHIDへの交換がおすすめ

現状の製品で比較するなら、明るさでいえばHIDランプに軍配が上がります。HIDランプは35Wで3,000lm(ルーメン)程度の製品が多く、一般的なLEDランプを上回る明るさです。

従来のLEDランプは数十mmアンペア~数百mmアンペア程度の電流で、ヘッドライトに使用するには明るさが不足していました。近年では数アンペアのハイパワーLEDランプも登場しており、HIDランプに迫る明るさです。しかし、発熱量も増しているためLEDランプの利点である長寿命を得にくく、同程度の明るさならHIDランプのほうが優秀といえます。

使い勝手の良さならLEDに軍配

HIDランプとLEDランプの大きな違いのひとつは、立ち上がりの速さです。HIDランプは明るさや色味が安定するまでに20秒程度かかる製品もありますが、LEDランプは点灯した瞬間に最大の明るさが得られます。トンネルへの侵入時やパッシングの際には素早い起動が求められるため、汎用性の高さで見てLEDランプのほうが優秀です。

また、HIDランプはバラストやリレーなど部品点数が多く、配線作業は複雑になってしまいます。LEDランプではバルブに配線を接続するだけで済み、交換作業が簡単で工賃も安価です。

寿命で見ても、LEDランプはHIDランプの5倍程度も長持ちし、故障にさえ気をつければ再交換の必要がありません。使い勝手という意味では、LEDランプのほうが総合的に上といえるでしょう。

ヘッドライトが暗く感じるのは黄ばみが原因かも?

ヘッドライトが暗く感じるようになったら、ヘッドライトカバーの黄ばみが原因かもしれません。

・紫外線

現在市販されている車の多くは、ヘッドライトカバーがポリカーポネートという樹脂から作られています。頑丈な素材ですが、紫外線には弱いのが特徴です。

特殊なコーティングはされているものの、洗車や長期間の使用でコーティングが剝がれて紫外線の影響を受けやすくなります。駐車中は車用のカバーをかけたり、なるべく日陰に駐車したりして紫外線を避けましょう。

・洗車による傷

洗車時にゴシゴシ擦ると傷がつき、コーティングが剝がれやすくなります。洗車の際は車体と同様、擦らないように気を付けます。

・ヘッドライトカバーの内側が黄ばんでいることも

ヘッドライトカバーの隙間から汚れや水が入り込み、内側が黄ばんでしまうこともあります。内側が黄ばんでいる場合は、プロに相談しましょう。

ヘッドライトが暗くなったと感じたら、ライトを交換する前にカバーもチェックしてみてください。

ヘッドライトの交換はプロの整備士に任せよう!

ヘッドライトを交換することは、明るさや長寿命が得られるなど大きなメリットがあります。しかし、ヘッドライトはさまざまなメーカーが製造しており、愛車に適合する製品を正しく交換することは容易ではありません。配線や光軸の調整には専門知識や技術が必要であるため、プロの整備士に交換を依頼しましょう。

光軸がズレると車検に通らないことも

車種によってヘッドライトのデザインはさまざまで、適合するバルブの形状、車高・車幅などの条件も異なります。

適合する製品を選んだとしても、明らかな光軸のズレがある場合は車検に通りません。例えばロービームは対向車のドライバーを惑わせないよう、カットオフラインを調整することが必要です。車検のことまで考えて自力で調整するのは困難であるため、ヘッドライトの交換はプロの整備士に依頼しましょう。

ヘッドライトの交換はどこでできる?

ヘッドライトの交換はディーラー・整備工場・カー用品店・ガソリンスタンドでできます。

・ディーラー

純正部品を使用し、そのメーカーの車に詳しい整備士に交換してもらえるものの、工賃が高くなる傾向があります。また、在庫がない場合は取り寄せとなります。

・整備工場

さまざまなメーカーの車に詳しい整備士に対応してもらえて、工賃もディーラーほど高くありません。ただし、整備工場によって整備士のレベルが違うため、高い技術力のある整備工場を探しましょう。

・カー用品店

品揃えが豊富で工賃も安く済みます。年中無休の店舗が多いため依頼しやすいのですが、ディーラーや整備工場のような技術力は望めない可能性があります。

・ガソリンスタンド

街中にたくさんあるため、すぐに対応してもらいやすいでしょう。とはいえ、技術面に関してはディーラーや整備工場に劣ってしまいます。

まとめ

ヘッドライトは夜間の点灯が義務付けられていますが、ハロゲンライトでは急に切れることもあり、整備不良となってしまうリスクがあります。快適に安全運転を行うためには、明るく使い勝手の良いヘッドライトに交換することも重要です。

おすすめの会社はこちら