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運動を始めるならスニーカーではなく、ちゃんと動きやすい靴が欲しくなりますよね。
とはいえ、そんな頻繁に使うわけでもないし、いつまで続くかもわからない…となると、あまり高価な運動靴を買うわけにもいきません。
「安くても、よく分からないメーカーのは買いたくない」と思い探してみると、案外有名メーカーのランニングシューズでも、結構安い靴が売ってるんです。
4000円前後で購入ができる、有名メーカーの安いランニングシューズを計7足購入して履き比べてみました!
メーカーごとにどれほど履き心地に違いがあるのか、どのランニングシューズがおすすめなのかなど、さまざまな情報をご紹介します。
また、もうちょっと金額を上乗せしたランニングシューズとの違いも見ていきましょう。
安いランニングシューズを7足履き比べ! 一番のおすすめは?
今回、履き比べたのは以下の7足。
「一度は履いたことがある」という人も多い、有名メーカーのランニングシューズばかりです。
・ASICS JOLT3(ジョルト3)
・ASICS JOLT4(ジョルト4)
・New Balance M413
・adidas Galaxy6(ギャラクシー6)
・NIKE REVOLUTION 6(レボリューション6)
・PUMA Transport(トランスポート)
・MIZUNO MAXIMIZER 26(マキシマイザー26)
どれもAmazonで探せば、4000円前後で購入ができる安価なランニングシューズ。
この価格帯なら、これから運動を始める初心者でも手を出しやすいでしょう。
まずは初心者でも違いの分かりやすい、『クッション性』と『重さ』で分類。このような違いがみられました。
クッション性に関しては、ジョルト4が群を抜いてよく、重さに関しても平均的でマイナス面がありません。
全体的にクオリティが高く、これが4000円前後で購入できることに驚きました。
今回履いた7足の中でおすすめを聞かれたら、間違いなくジョルト4を挙げるでしょう。
反対に驚くほど軽かったM413に関しては、クッション性をまったく感じることができず、ランニングシューズとしては使用が難しいかもしれません。
また、唯一5000円台と少し割高なレボリューション6は、7足履いた中では平均的な履き心地でした。
数千円程度では、それほど違いを感じることはできないのかもしれません。
それぞれ、個別の履き心地やコスパなどを見ていきましょう。
「有名メーカーなのに…」 安いランニングシューズを7足履き比べて分かったこと
一足先におすすめの格安ランニングシューズをお伝えしましたが、詳細やほかの靴はどうだったのでしょうか。
クッション性や重さに加えて、コスパや走りやすさ、疲れにくさなど、詳細を見ていきます。
ちなみに、スニーカーの平均的な重さは片足350g程度で、ランニングシューズの場合は片足250g程度。この重さを基準に考えています。※筆者の靴のサイズは26.5cmがジャストサイズですが、ハーフサイズアップしてすべて27cmで検証しています。
アシックスのジョルト3を検証
2024年6月4日現在、Amazonの『メンズランニングシューズの売れ筋ランキング』を見てみると、堂々の第1位に輝いているのが、アシックスのジョルト3です。
ジョルトシリーズの前モデルながら、今でも根強い人気を誇っており、最新モデルのジョルト4より価格が高いことも。
ミッドソールの厚みはそれほどなく、重さは286gと平均より少し重めです。
そのためクッション性に関しては、いまひとつといったところ。数km走った程度ですが、普段履いているスニーカーとそれほどの違いは感じませんでした。
ただ、インソールには有名な『OrthoLite(オーソライト)』が使われているので、履き心地自体は悪くありません。
正直にいってしまうと、デザインが好きなどの理由がない限り、あえて前モデルを買う必要性はないでしょう。
・コスパ :価格や性能を考えるとジョルト4を買ったほうがお得。
・クッション性 :インソールは柔らかいが、ミッドソールはいまいち。
・重さ :平均より少し重め。
・走りやすさ :つま先が上がっているわけでも屈曲性がいいわけでもない。
・疲れにくさ :ランニングよりウォーキング向き。
アシックスのジョルト4を検証
ジョルトシリーズの最新モデルがジョルト4です。
こちらも人気が高く、常にランキング上位に入っているランニングシューズ。
インソールにはジョルト3と同じくオーソライトが使われているため、フカフカとした履き心地は変わりません。
しかし、ミッドソールのクッション性や屈曲性、つま先が薄くなったことによる走りやすさなど、機能面ではだいぶ向上しており、お値段以上の履きやすさを感じました。
それでいて、なぜかジョルト3よりも安いことが多く、タイミングによっては4000円以下で買えることも。
ハッキリいって、コスパがよすぎて驚きます!
ジョルト3のほうが人気が高くても、筆者は断然ジョルト4をおすすめします。
・コスパ :4000円以下とは思えない機能性を持っており、コスパはかなり高い。
・クッション性 :数kmのランニングにも耐えられるクッション性を持っている。
・重さ :片足260gと平均的な重さ。
・走りやすさ :つま先に角度がついたためか、かなり走りやすくなった。
・疲れにくさ :クッション性があるので、ランニングでもウォーキングでも使える。
ナイキのレボリューション6を検証
ナイキのビギナー向けランニングシューズとして、長年愛されているレボリューションシリーズ。
2024年6月現在は、レボリューション7が最新のため、レボリューション6はすでに前モデルとなっています。
Amazonでは5~6000円で販売されているため、今回履き比べた安いランニングシューズの中では価格帯が少し上です。
その分、突出した機能があるかというとそうでもなく、全体的にマイルドな履き心地。
重さやクッション性、屈曲性や走りやすさなどは平均的でした。
ランニングやウォーキングなど、ちょっとした運動をする分には特に問題はないので、デザインが気に入るようなら購入するのもありかもしれません。
・コスパ :可もなく不可もない感じ。
・クッション性 :少し硬めのミッドソールだが、安定感はある。
・重さ :265gなので、ほぼ標準的な重さ。
・走りやすさ :屈曲性も悪くなく、ねじれにも強い。
・疲れにくさ :ランニングやウォーキングにも使える。
ニューバランスのM413を検証
996や574など、人気のスニーカーを生み出しているニューバランス。デザインや履き心地のよさに定評があるメーカーです。
M413は、そんなニューバランスのビギナー向けのランニングシューズの1つ。
初めて持った時はあまりの軽さに「軽っ!」と声が出てしまったほどです。
重さは201gと検証した7足の中では、もっとも軽いランニングシューズでした。
しかし、軽い分、ミッドソールの厚みはかなり薄く、クッション性はほぼありません。
小さい石を踏むと、露骨に分かるほどクッション性はゼロです!
有名メーカーのランニングシューズですが、室内運動用と割り切って購入したほうがいいでしょう。
・コスパ :ランニングシューズとしては厳しい。
・クッション性 :ほぼないといっていい。屋内での使用がおすすめ。
・重さ :ほとんど重さを感じないほど軽い。
・走りやすさ :ミッドソールが薄いため、地面をしっかりつかめる。
・疲れにくさ :クッションがないため疲れやすい。
ミズノのマキシマイザー26を検証
27代目が最新モデルとなっている、ミズノのランニングシューズ・マキシマイザー。
マキシマイザー26は、1つ前のモデルです。
つま先までしっかりとしたアッパーで保護されており、頑丈そうな作り。重さは260gと標準的です。
クッション性もあり、インソールも柔らかいため履き心地は悪くありません。
つま先部分が広く作られているのか、圧迫感も少なく履き心地は快適です。
日本人に多い足の横幅が広い人でも履きやすいため、昔から重宝している人も多いでしょう。
・コスパ :4000円台のシューズとしては、コスパは悪くない。
・クッション性 :柔らかいインソールが入っているので、履き心地はよい。
・重さ :260gなので、標準的な重さ。
・走りやすさ :全体的に包まれている感じがして走りやすい。
・疲れにくさ :つま先が広いため圧迫感が少なく楽。
プーマのトランスポートを検証
プーマのトランスポートは、ニューバランスのM413に次いで軽い239g。
M413よりもクッション性はありますが、それでも屋外での使用は厳しいランニングシューズでしょう。
やはり室内運動での使用を前提にしたほうがよさそうです。
全体的にシンプルな作りで、通勤通学などにも使いやすいデザインといえます。
・コスパ :おすすめはできない。
・クッション性 :M413と同じく屋外使用は厳しい。
・重さ :若干軽く感じる程度。
・走りやすさ :屈曲性は悪くない。
・疲れにくさ :クッション性がないので疲れやすい。
アディダスのギャラクシー6を検証
アディダスのランニングシューズ・ギャラクシーシリーズの最新モデルが、ギャラクシー6です。
低価格ながら、ミッドソールにアディダス独自の新EVA素材『cloudfoam(クラウドフォーム)』を採用。
厚みのあるミッドソールを備えているため、315gと重たくなっています。
しかし、クッション性はそれほど高くなく標準的です。
幅広のミッドソールは安定感があるため、地に足を付けている感覚で走ることができました。
・コスパ :低価格帯ながら独自技術が使われている。
・クッション性 :見た目よりも硬めだが、安定感はある。
・重さ :検証した7足の中では一番重かった。
・走りやすさ :つま先に角度がつけられているため、走りやすい。
・疲れにくさ :重さの割に疲れやすさは感じない。
ワンランク上のランニングシューズのクオリティは? 買うべき?
4000円前後で購入できる安いランニングシューズと、1万円程度で購入できるランニングシューズでは違いがあるのでしょうか。
アシックスからDYNABLAST 3(ダイナブラスト3)、ミズノから『WAVE RIDER 27(ウェーブライダー)』をチョイス。
値段的には2倍ほどの開きがあるランニングシューズの履き心地を見てきます。
アシックスのダイナブラスト3を検証
結論から先にお伝えすると、この靴はめちゃくちゃ走りやすいです。
ダイナブラスト3は、アシックスの高性能シューズ『NOVABLAST(ノヴァブラスト)』の弟分的な存在で、気軽に運動を楽しむための靴。
Amazonなどを使えば、タイミングによって1万円以下で購入することも可能です。
ミッドソールには反発弾性に優れている『FF BLAST(フライトフォームブラスト)』が使用されており、足から伝わる衝撃をしっかりと緩和。
つま先も角度がついているため、自然と足が踏み出しやすく、着地してから蹴り出す動作がとても円滑に行えるのです。
安いランニングシューズを履いた後だからなのか、より走りやすさを感じることができました。
・コスパ :1万円程度でこの性能はコスパが高い!
・クッション性 :初心者でも分かる十分なクッション性。
・重さ :254gと標準的な重さ。
・走りやすさ :自然と前に進むような形状で走りやすい。
・疲れにくさ :足に負担がかからず、疲れにくい。
ミズノのウェーブライダー27を検証
ウェーブライダー27は、1997年に初代が誕生してから続いているロングセラーランニングシューズ。
高い柔軟性と反発性を持つ、ミズノの独自技術『ミズノエナジー』がミッドソールに使用されています。
足を入れた感じではそれほどクッション性は感じませんでしたが、走ってみると足に負担がなく、衝撃をしっかりと吸収してくれていることが分かりました。
ミッドソールが沈み込まない分、安定した走りが可能です。
靴の中で足がずれにくいので、ウォーキングに使ってもいいでしょう。
ウェーブライダー27もつま先に角度がついているため、足が自然と前に出しやすく感じます。
ダイナブラスト3と比べると価格は上がってしまいますが、それでも価格に見合った走りやすさといえるでしょう。
・コスパ :特段コスパが高いとはいえないが、品質はよい。
・クッション性 :走ると分かるクッション性。
・重さ :少し重めの279g。
・走りやすさ :足が前に出しやすい形状。
・疲れにくさ :ウォーキングからランニングまで使える。
安いランニングシューズを7種類履き比べ まとめ
有名メーカーから販売されている、安いランニングシューズを7種類履き比べてみました。
「4000円ならこの程度かな」と思うものから「4000円でこの履き心地!?」と驚くものまでさまざまです。
特におすすめは、アシックスのジョルト4。かなりコスパの高いランニングシューズといえるでしょう。
もう少し高くてもいいものが買いたいと考えているなら、これまたアシックスのダイナブラスト3がおすすめです。
安いランニングシューズとの格の違いを見せつけてくれるでしょう。
もちろん高いランニングシューズを探せば、2万円、3万円するものもありますが、初心者が入手するならこれくらいで十分だと思います。
これから運動を始めようとしている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。